わたしは、いつも海外旅行をする時は、ドンキで買った30Lの、ナイロン製の、キャスター付き旅行バックと斜めがけ出来る大きめのショルダーバックを使っている。
30Lの旅行バックなら、機内持ち込み可能で、ロストバゲージを心配する必要がない。
「よく、その大きさで足りますね。旅行慣れされていますね」
などと、感心されることもあるが、わたしは、基本的に買い物をしないので、この大きさで十分である。
パリに行く時、チェックインカウンターで、
「お客様のバックは、機内持ち込みされるには、1.5キログラムほどオーバーしております」
と、(外国の)航空会社の男性から言われた時、
「え?そう・・・バックの重さはそうかもしれないけれど、わたしを見てください。普通の男性よりも明らかに軽いと思いませんか」
と言うと、男性は笑い、
「空港の免税店で買い物しませんよね?」
と、尋ね、
「もちろん、しません、しません」
と、わたしは首を横に振り、無事、旅行バックを機内持ち込みすることができた。
こういう時、わたしは自分を、『厚かましくなった』のではなく『しなやかになった』と思うようにしている。
ーしなやかになったー
アラカンにとって、なんと、心地よい響きだろう。
ま、それはさておき、荷物の少ないわたしでも、海外旅行に必ず持っていくものがある。電源プラグや薬など、明らかにマストなものを除くと、
・ビニール袋(中)
・軽量雨天兼用傘(ブラック)
・ティッシュペーパー(わたしは、エリエールのプラスウオーターを使っている)
である。
パリは物価が高いので、レストランで食べきれなかったパンやハムの残りをさっとビニール袋に入れて、バックに仕舞う、ということをすれば、一食分になり、それは2~3千円の節約となる。高級レストランでは無理でも、大衆食堂的なレストラン(例えば、ブイヨン・○○○○)など、客がごった返しているところではオッケーだと思う。フランスのマナーが、とか、恥ずかしい、などと言っている場合ではない。ブイヨン・ピガールで、わたしが残ったパンをビニール袋に入れてバックに仕舞ったら、隣の席の男性が「いいね!」と言う風に、頷いてくれた。
また、行かれた方はご存じだろうが、ヨーロッパの人は日傘をささないし、ちょっとくらいの雨が降ってもやはり傘をささない。したがって、日本のネットで買えるような、お安く、丈夫で、軽量の傘は店では売っておらず、日本から持参している。わたしが使っている傘は、開く時も、閉じる時も、ボタンを押せばいいのだが、柄を短くするのは自力でしなければならない。パリで、傘の丸い石突きの部分を腹筋に当て、柄の部分を腹筋に向かってサッと押して短くしたら、
「サムライ!」
と、すれ違いざまにフランス人の男性から言われ、いい気になったわたしは、いつもその所作を繰り返していた。
ティッシュペーパーは、外国に行く時は、一番必要だと思う。
ヨーロッパでは鼻をすすることは大きなマナー違反になるので、鼻をかむために必需品となる。トイレでも、ペーパーが切れていることはよくある。洗った手を拭いたり、汚れたテーブルを拭いたり、ないと旅行が成り立たない。中でも、わたしのお気に入りは、エリエールのプラスウオーターのソフトボックス。
「え、日本には、こんな柔らかいティッシュペーパーがあるの!?」
と、外国人から感嘆されることもあった。
後は、浴槽の排水溝を塞ぐためのシリコンカバー(100均ショップで買える)かな。外国のホテルは、浴槽があっても、排水栓がこわれていることがしばしばあって、がっかりすることがある。パリの四つ星ホテルでもすごく重宝した。(最後は、ちょっと嫌味です)
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