貧乏性の夫のエピソード

節約と投資

 わたしの夫はお金を使うのが嫌いで、無料のものと安いものが好き。

 ずっと前、夫はドンキでネクタイを1本800円で8本まとめ買いをしたことがある。それらを机に並べ、夜遅くまでうっとりと眺めていた。

 ある日、その中の一本を着けて飲み会に行ったら、知人から、

 「良いネクタイをしているね。お金ってあるところにはあるんだね」

 と、しみじみと言われた、と喜んでいた。(人を褒めるって、大事だなと思う)

 また、ある日、19時頃、夫が自転車で帰宅途中に、警察官から職務質問をされそうになり(やはり身なりが貧相だからだと思う)、自転車を全速力で漕ぎ逃げ切ったことがある。(職務質問を受けなければならない法的義務はないらしい) すると、翌日から19時頃になると、わたしたちが住むアパートの周りをパトカーが巡回するようになった。

 また、寿司を食べに行く時は、もちろん並握りのセットを食べ、それだけではお腹がいっぱいにならない夫はその後、一人でうどん屋に行って掛けうどんの大盛りを食べて帰る。

 夫は、買い物で迷ったら、安い方を買う。(わたしは高い方を買いがち。だって、気に入ったものを長く使った方がお得な気がするもん)

 一緒に外出して、わたしが、

 「疲れた、喉が渇いた」

 と言うと、自動販売機で500mlの水を1本買って、ベンチに座るよう促され、1本の水を二人で回し飲みさせられる。そうそう、昔、外出中に夫からコーヒーを飲みに行こうと誘われ、ついて行ったら、カルディに入り試飲用のコーヒーを一緒にもらったことがある。当時、夫はちょくちょくもらって飲んでいたようだ。(カルディさん、その節はありがとうございました)

 でも、夫のようにお金を使わない人がパートナーだと半端ない安心感がある。1,000万円で高配当株を買っても、配当金はせいぜい年間30万円ほど。月3万円の節約ができたら、それは1,000万円の投資をしていることと同じではなかろうか。お金をなるべく使わないって、なんだかんだ言って、人生で最強なことだと思う。

 

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