タイ式FIRE!

エッセイ

 数年ほど前から、youtube で「タイ式FIRE」についての動画ばかり見ている。

 バンコクでの生活費は東京並みに高いけれど、郊外に行くと、例えば古都のあるチェンマイやビーチライフのあるパタヤに住めば、月に10万円でゆっくり暮らせるようだ。タイ料理は一皿二百円くらいだし、ジムやプールのあるコンドミニアムも一月3万円ほどで借りられる。マッサージはチップ込みで1時間600円くらい。チェンマイもパタヤもリタイアした欧米人や日本人が多く住んでいるので、洋食や和食にも困らない。(しかし、タイ料理以外の食事をすると、日本で食べるより割高になるらしい)

 これで、日本語か英語が通じ、日本語の本がたくさん置いてある図書館があればなあ、と思うが、そうそう世界は都合よくできていない。(当たり前か)

 youtube のタイ式FIRE チャンネルはいろいろあるけれど、わたしは「ハシナリー」さんのチャンネルをよく見ている。彼は大学生時代に留学をしたいと思い立ち、学生課で相談したら、

「あなたは顔がタイ人みたいだから、タイに留学したら?」

 と、テキトーなアドバイスを受け、その通りにタイに留学したという。しかも、専攻はなぜか家庭科の先生になるコースだった・・・。

 わたしはこういう、鷹揚でガッツィーな感じの人が好き。好奇心が強く、日本から飛び出て、ぐんぐんと自分の人生を生きていくような逞しい人。大海原を泳ぎ回り、水面から空に向かってジャンプしてくるくる回るイルカのイメージ。結局彼は優秀で、タイ語に精通し、企業の駐在員になり今は独立してお金持ちになり、タイ人妻と幸せに暮らしているようだ。

 ハシナリーさんのあるショートyoutube 動画(タイでの生活費について説明したもの)にコメントが一つもなかったので、

「眉毛は描いた方が良いと思います。眉毛はお顔の額縁です。と、デパートの化粧品売り場の定員さんから言われたことを思い出しました。」

 と、コメントしたら、数分以内にハートマークをもらえた。そう、マラソンを趣味にしている彼はこんがりと日焼けしていてすらりとした身体つきで、眉毛がびっくりするくらい薄いのだ。

 1万人を超えるチャンネル登録者のいるハシナリーさんとちょっと意思疎通ができ、気分がポッとなった。

コメント

  1. ひのっぴー より:

    僕はある日から眉をバリカン(0.8mm)で全ソリしています。
    TVを見ていて「何故この女性シンガーは変な眉をしてるの?普通にしていたら可愛らしいのに」といつも気になり出し「これか!」と感銘を受けたからです。
    ところが最近、困った出来事がありました。
    なんと1本だけ、急速に伸びている白髪の眉を発見したのです 1cm以上も …