帰国子女と日本の英語教師

エッセイ

 娘が小学生の頃、同じクラスにアメリカからの帰国子女の男の子がいた。

 今は小学生から英語を学んでいるらしく、娘も英語の授業を受けていたのだが、英語の先生が、

 「Hello, everyone. How are you?」

 と、最初に挨拶をしたら、帰国子女の男の子がひとつひとつ正しい発音で言い直していくらしかった。

 「俺たちに教える前に外国に行ってこい」

 とまで言われていた英語の先生は気の毒。わたしだったら、ノイローゼになりそう。(わたしは学生の頃、英語の先生を目指そうとしたことがある)

 当然、その男の子は毎回英語のテストで100点をとり、先生はやりにくかっただろう。

 一度、英語の授業の参観に行ったら、ずっとテストをして終わった。なぜ、英語の先生は参観日に授業をしないのか、生徒たちは理由を知っている、先生は惨めだったに違いない。他の科目とは違い、英語は先生より生徒の方が圧倒的に詳しい場合があることは、本当にぞっとする。

 また、アフリカ系アメリカ人の女の子も別のクラスにいて、いつもピアスを付けて登校していた。当時、子どもたちの間でミサンガを付けることが流行っていたが、その小学校では禁止されていた。

 「どうして外国人の女の子はピアスを付けて学校に来ているのに、わたしたちはミサンガを禁止されるのですか?」

 「彼女はアメリカ人で、学校がアメリカ人の感性や考え方を否定してはいけないから・・・」

 女子生徒たちに詰め寄られて、先生はしどろもどろだったようだ。わたしはミサンガくらいいいじゃないか、学校ってもっと自由でいいじゃないかって思う。同調意識を高めると、却ってイジメ問題が起きやすい気がするから。ストレスも高まるしね。「前髪の長さが」とか「ハンカチを忘れた?」、「宿題は」などと問い詰める必要はないじゃないの、と思う。髪の毛の色だって何色でもいい。伸び伸びとできないと、学ぶことを楽しめないし本当の力もつかない。

 

コメント

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