青空文庫で短編を読む

エッセイ

 わたしは、紙の本が好き。

 手に取って開く瞬間が好きだし、紙の質感も心地よい。

 けれど、たまに読みたくなる短編は、購入せずに、ネットの青空文庫で読む。

 もちろん収録されていないものもあるけれど、近代文学の短編は、思いのほか見つかる。

 最近読んだのは、

 ・『つゆのあとさき』(永井荷風)

 ・『機械』(横光利一)

 ・『歯車』(芥川龍之介)

 『つゆのあとさき』では、若い女が花街の中で生き始め、さまざまな男性が寄っては離れていく。その流れに身を任せていく様子が、生々しく、どこか乾いている。最後に、胸の奥に何かが差し込まれる。

 『機械』は、人と人のあいだにある曖昧さが、そのまま続いていく。穏やかな表面の下で、金銭も感情も混ざり合い、境界がゆっくりと崩れていく。昭和初期の空気が、静かにまとわりつく。

 『歯車』は、壊れていく心の輪郭が、そのまま見えるようだった。

 風景や言葉が、どこか歪んで差し込んでくる。最後に残る言葉が、じわりと胸に迫る。

 青空文庫で、わたしがたびたび読み返すのは、芥川の「蜜柑」だ。

 鬱屈した、先の見えない時代。汽車の中。

 奉公に出るらしい、ひとりの少女。

 そして、最後に、胸のすくような光景。

 わたしの目にも、光が溢れる。

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