日本にも昆虫食専門店ができ、娘が友達と行ってみたようだ。
ネットでも、コオロギやミルワーム、カブトムシ、タランチュラ、タガメなどなど、丸のまま乾燥されたものも売られていて、そのまま食べたり、砕いてスープに入れてコクを出したり味付けに使ったりするそうだ。口コミを見ると、エビの味に似ている、とか、香ばしい、とか、個体が小さかった、というものがあった。(大きい方がいいの!?)
ネット販売で、乾燥タガメを見てみると、
「タガメの風味を味わいたい人は、タガメソーダをお勧めします」
などと書かれてあり、タガメの風味って、どんなものかしら、とは思うけれど、タガメソーダを購入する気にはならない。
アジアでは犬を食べる国も多く、ベトナムでは猫も孵化しかけた卵も食べたりする。中国のある地方には、犬食祭りなどというものもあり、わたしはちょっと近づきたくない。
昔、日本のある県で、イルカ漁をしていることを、アメリカ人が映画にして、日本でも話題になったことがある。その県では、イルカが大事な海産物で、子どもの給食にも使われ、店頭では「クジラ」として販売されているらしい。
アメリカ人は、
「イルカは犬と同じくらいの知能や感情を持っているし、また、イルカの体内には水銀が蓄積していることから、健康面を考えても食べるべきではない」
と、インタビューに答えていた。また、40年ほど前に、壱岐のイルカ漁に反対して、オリビア・ニュートンジョンが日本でのコンサートを中止したことがあった。
確かにイルカは可愛くて、海の人気者という感じ。しかし、クジラを食べたことのある人は、イルカを食べることの批判はできない。だって、体長が4メートル以下がイルカで、それ以上の体長のものがクジラなのだから。クジラとイルカは同じ生き物。
つらつら考えて行くと、ベジタリアンって、やっぱり崇高な人々に思えてくる。
昔、わたしが野良猫の保護活動をしていた時、知り合いから、
「猫の保護活動をしながら、ハンバーガーを食べるのは、どうなのかしら?」
と言われ、ぐうの音も出なかった経験がある。確かに、牛は殺していいって、どういうこと?とちょっと反省した。
食べるという行為は、何かの命をいただくこと。他国の食文化を批判することは、どうなのかなぁ、と個人的には思う。
でも、日本に初めて来た欧米人が鯨料理を美味い美味しいと食べていたり、日本人が初めて行った中国で、犬の肉球がコリコリして美味しい、などと喜んで食べていたら、ちょっと引いてしまう。それはちょっと・・・って、思う。(なお、これはわたしの完全な偏見です)
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